こんにちは☆
恋愛・心理カウンセラーの tama です(^ ^)
今回は
私たちが無意識に演じてしまう役割
についての2回目です。
今回は、様々な問題を起こして家族を助けようとする「問題児」についてお話したいと思います。
Index
家族を助ける問題児
「問題児」という役割は、家族間の中で何か大きな問題がある場合に、自らが問題を起してその問題から目を背けさせようとします。
問題を起こし、家族の注意を自分に引きつけることで、本当の問題の焦点をぼやかせるのです。
この役割を持つ方は、ほとんど無意識に問題児をやっているので、なぜ自分が問題を起しているかもあまり認識していません。
全ての関係性はバランスを取るため、自然にそうなってしまうのですけどね・・
例えば、過去のクライアントさんで中学生の子がいました。
その子は当初、学校での友達関係の問題で割と学校を休みがちな子だったんですね。
小学校の時も、1年くらい学校に行けずにいた経験がありました。
今回も学校の友達グループの仲でうまくいかなくなってしまいその相談にお母さんといらしたのですが、、
話を聞いていくうちに、だんだんとお母さんの方のカウンセリングがメインになっていきました。
というのも、お母さんの話から、その子が問題を起こさなくなると、代わりにその子のお姉ちゃんが問題を起こすようになるという話だったんですね。
家族は必ずバランスをとります。
子どもは無意識にいつも親を助けようとします。
なので、子供たちが問題を起こすのは、お母さんとお父さん(旦那さん)の間にある問題から目を背けるための行動だな。。とわかったのですね。
問題児がいることで助かる家族とその背景
そもそも、そのお母さんは前から少しうつ病気味だったんです。
そこをなんとか鞭打って、自分に興味のある仕事に最近就けるようになったそうで、、
色々としんどそうだな・・と感じたものです。
お母さんを旦那さんが支えてあげられるようだったらまだ良かったのですが、旦那さんはお母さんから見たら頼りないらしく、関係はあまり良くない様子・・
セックスレスでもあったようです。
どことなくお母さんが1人で鞭打って家族を支えているような感じだったんですね。
うつ病で働くのも辛いのに旦那さんにも頼れず子供達のためになんとか踏ん張っている・・そんな印象でした。
家族の中で本当の問題は夫婦間の問題です。
でも、お母さんと旦那さんはそれを問題として捉えていませんし、見たくもありません。
そのため、無意識にですが、子供たちが常に問題を起こしていた方が、お母さんにとっても都合が良いのです。
自分たちの問題に向き合わずにいられるから・・
もし、これで子どもたちが何の問題も起こしていなかったら、自分たちの問題に目を目けなくてはいけなくなるのでそれは都合が悪いのですね。
そのため、カウンセリングでは、途中からお母さんのカウンセリングになっていきました。
お子さんはサポートに入っていただき、お母さんが大粒の涙を流している間、その子にずっと背中をさすっていただいたのです。
このように、「問題児」という役割は
家族の本当の問題から目を背けるための
身代わりになったりするんですね。
ただ、無意識にそうしているため、問題児の役割を持つ子は自分は悪い子だと自分を責めてしまいます。
自分を責めすぎてしまうと、自分は生きていてはいけないと思うようになったり、自己破壊的になっていったり、自暴自棄になったりすることも少なくありません。
それが外に向かうと犯罪に手を染めたり、誰かへの暴力的行動になっていったりします。
では、問題児の役割を持つ方はどうすれば良いかというと、実は、自分はそうやって家族を助けているんだと理解すること、受け入れることがとても大事なんですね。
そして、自己破壊的なエネルギー、または、外への暴力的なエネルギーを社会貢献といったより良い方向へのエネルギーに変えていくことです。
向ける方向性を変える、といったら良いでしょうか。
その勇気を持つことがポイントになっていきます。
それはとてもパワーがいることかもしれません。
そうすることにより、より多くの人を助けることができる真のリーダーになることができます。
あなたの心が穏やかで幸せでありますように☆
いつも応援しています♡
心理カウンセラー tama