【カウンセリングの実際】心の病気と不眠症を乗り越える (2/4)

エゴの罠

こんにちは☆
恋愛・心理カウンセラーの tama です(^ ^) 

【カウンセリングの実際】心の病気と不眠症を乗り越える

の2回目となります。

まだ1回目を読んでいないかたは是非チェックしてみてくださいね。

心の病気と不眠症を乗り越える (1/4)

 

※この話はNature時代にHPに記載した内容を再度アップしています

 

1年後の目標

カウンセリングが進んで来たときに、あーちゃんにある提案をしました。

「あーちゃんは、1年後、どんな状態になっていたい?」

「うーんうーん…」

軽くうなりながら、あーちゃんが一生懸命考えてくれたのは、

  • 普通に眠れるようになりたい
  • 今よりも痩せたい

この2つでした。

(本当はもう少しあったのですが、かなり前のことなので忘れてしまいました・・)

なぜ、こういう提案をしたかというのは、こうなりたいというヴィジョンが明確だと目標が達成されやすいんですね。

また、心の中で良いイメージを描くと現実でも叶いやすいんです。

実際に1年後には寝過ごしてしまうことがあるほど、あーちゃんは普通に眠れるようになりました。

また、体重の方もあーちゃんはもともと痩せていたのですが、さらに数キロ落ちて、自身でも「ちょっと痩せすぎかも・・」というくらいまでになったのです。

 

心の病気になったキッカケ

あーちゃんが心の病気になったキッカケは、小学校高学年の担任の先生の恐怖政治のような支配が原因のようでした。

話を聞いていると、クラス中がその先生の顔色をうかがっていたそうです。

例えば、あーちゃんはいろんな子と仲良くしていたので、決まった子といつも一緒にいることはありませんでした。

それについて、先生に

「どうしていつも同じ子といないの? いつも一緒の子といなさい」

とクラスのみんなの前で指摘されたそうです。

先生から自由を奪うようなことを言われたのですから、あーちゃんとしては納得がいきませんし、反発心も芽生えたようです。

しかし、それを力で押さえ込もうとする、とてもコントロールの強い先生のようでした。

それ以外にもクラブでやっていた陸上競技でのストレスが重なり、心の病気になってしまったのかなと思います。

また、話を聞いていくと、高校時代には友達の中に、勤務先では上司がその先生に似たようなタイプでした。

あーちゃんは、中学校時代と大学生時代には、心の病気と不眠症はあまり起きていなかったようですから、小学校のときの先生に似たタイプの人と接することが症状がでる原因のように思えました。

 

原体験は家族関係にある

あーちゃんの話を聞いていくと、家族の中でおじいさんがその先生に似たタイプでした。

おじいさんは、自分の思い通りにしないと気が済まないタイプで理不尽なことを言うことが多く、あーちゃんがおじいさんの言うことを聞かないと、孫の手で叩かれたり、つねられたりしたそうです。

私たちは人との接し方の基本を家族の中で学ぶんですね。

すると、家族に居た人を学校や会社で出会う人に投影します。

すると、あーちゃんにとっておじいさんに似ている人は全て、おじいさんに抱く印象や感情と同じものを感じたりするんですね。

小学校の先生、高校時代の友達、勤務先の上司は全ておじいさんに似た人でした。

この人たちから理不尽な仕打ちを受けたときに感じる気持ちをあーちゃんは上手く吐き出すことができず、ものすごく我慢をしていたんだと思います。

我慢することによって抑圧された感情があーちゃんの中で溜まっていき、心の病気の症状として出るようになったのかもしれません。

 

元凶を許す

根本的な原因がおじいさんに対する感情のようなので、まずは、以下の2つを提案しました。

  • おじいさんに対して『怒り、恨み、つらみ』などを紙に書き、書いたらビリビリに破って捨てること
  • その後、別の紙にお祖父さんに対して『感謝できること』を書くこと

あーちゃんは嫌々ながらもやってくれました。これは簡単な『許しのプロセス』でもあります。

本当は、『感謝できること』を本人に伝えた方がいいんですけれどね。

これが効果があったかはわかりませんが、後日、お祖父さんに似たタイプの高校の友達からあーちゃんを利用する目的での誘いのメールがあったとき、

「もう連絡して来ないでほしい」

ということをハッキリとメールで伝えたそうです。

今までだったら、利用されていることをわかっていながらも誘いを受けていたので、あーちゃんにとって大きな変化だったのかもしれません。

心の病気と不眠症を乗り越える (3/4)へ続く

 

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