こんにちは☆
恋愛・心理カウンセラーの tama です(^ ^)
今回は心理学的な考え方や見方の一つにある、
男性性・女性性
について何回かに分けてご紹介します^^
※この記事はnature時代の記事をアップしています
男性性・女性性とは?
「男性性」と「女性性」という言葉は普段の生活ではあまり聞きなれないものですよね。
ですが、私たちが普段知らずにしている行動や性格に、この考え方が意外と深く関わっていたりします。
私たち、実は心の中に男性性と女性性の両方を持っています。
要は、男性の方でも女性的な面は必ず持っているし、女性の方でも男性的な面は必ず持っている、ということです。
あなたのお知り合いの方で、すごくサバサバしていて細かいことを気にしないという女性がいたら、その方は、他の人より男性性が強い女性なんて言ったりします。
女性性が高い男性は、美意識や感受性も高いため、ファッションや美容業界のお仕事を選ばれる方も少なくありません。
また、テレビでもよく出て来るおネエ系タレントさんたちは女性性がとても強い男性ともいえますね。
ジェンダーレスが一般的になりつつある現代で男らしい・女らしいという言葉をだすのもなんですが、要は「心」が「男らしい」か、「女らしいか」のバランスを示すものなんです。
これが意外と恋愛やお仕事、人間関係で問題を作りだしたり、逆に解決のヒントとなることも多くあります。
なので、カウンセリングでは、男性性と女性性という観点からもお客さまの抱えている問題をみていったりします。
なので、何かあなたに問題が起こった時に、この男性性と女性性という視点からものごとを見てみると新たな発見があるかもしれません。
男性性・女性性の特徴
男性性の特徴はというと・・・
- 理性的、理論的
- リーダーシップ
- 与えること
- たくましさ
- 力強さ
- 決断力
- 何かを切り拓いていく力
- 物事を進めていく力
- (男性的な)包容力
女性性の特徴はというと・・・
- 感情的
- 感覚的
- 共感する力
- 受けとること
- 育てる力
- 柔らかさ
- 慈愛
- (女性的な)やさしさ
などが挙げられます。
男性性は男らしさ、女性性は女らしさと捉えてもらえば問題ないかとおもいます。
私たちは男性であれ女性であれ、この男性性と女性性の両方を持っています。どちらの比率が大きいかは、その方の生まれ持ったものや、育った環境、成長の過程でどちらが伸びやすい状況だったかなどによって変わります。
例えば、男性の保育士の方にお会いすると、女性が多い職場のせいか他の男性よりも少し柔らかめの印象を受けたり・・
男3人、女1人といった男兄弟の中で育った女性は、他の女性よりもだいぶサバサバしていたり・・
高校や大学では理系クラスで周りが男ばかりという環境にいた男性は女性の気持ちや感性に訴えるような映画やドラマ、小説の内容が
さっぱりわからなかったりします。
もちろん、周りが自分と似たような方ばかりだったら特に問題は出ないと思います。
しかし、異性と付き合ったり、会社、地域、あらゆる人間関係の中であなたの中の男性性と女性性のバランスと一致しない場合が出てくるとそれが悩みとなることが多いようです。
あなたはどちらに傾いている?
例えば、右足をくじいたとき、右に体重をかけると痛いので、左足に体重をかけますよね。
こんな風に身体のどこかに支障がでると、自然とそれをかばうように心も自然とバランスを取ろうとします。
例えば、とても男性性が強いAくんがいます。Aくんはとっても理系で、話もどこか理論的。
なぜそうなったのか?
原因は?
と理論でものごとを測ろうとします。ドラマも一切見ません。
いつも世界情勢や社会性の高いニュースばかりを追いかけ、読んでいる本も、推理小説だったり、科学や物理的なことを追及するような本ばかり。
恋愛小説や心の機微を描いたものにも挑戦しましたが、意味がわからなくてさっぱりです。
読んでいると眠くなってしまうので、完読したことがありません。
そんな彼に彼女ができました。
しかし、彼女の話は全く理論的ではありません。
ところどころ話が飛ぶので、聞いていると訳が分からなくなってしまい、付いていけないのです。
そして、すぐ感情的になって怒り出します。
「ねえ、今の話聞いてた?」
「え・・・あ・・・うん。友達と買い物に行ったって話だよね?」
「ちがう! 買い物に行ったら、Bちゃんは自分の服ばっかり見てて、私の行きたいところには全然行ってくれなかったって話!」
「あ、そうそう。それだよね。」
「ねえ、全然聞いてなかったでしょ」
「え、あ、聞いてたよ。うん」
「もう! いっつもそう! どうして、いつも話をちゃんと聞いてくれないの!? ホントは私の話なんてつまんないんでしょ!? もう私のこと好きじゃないんでしょ!?」
と彼女は怒り出しました。
彼にとって、どうして彼女が怒り出したのかもわからないし、なぜいきなり
「私のこと好きじゃないんでしょ」
と言い出したのかも話が飛躍しすぎて、全く論理的ではないのでわからないのです。
「・・(なぜそうなった?)」
「黙ってちゃわからないでしょ!! なんか言ってよ!!」
そういわれても、なんて言えばいいかもわかりません。
「(なんでそう考えるのかが)わかんない・・・」
「わかんないじゃないでしょ!」
「・・・ごめん」
「Aくんっていつもそう! 謝ればいいと思って! なんで私が怒ってるかもわからないんでしょ! もう知らない!!」
と言って、彼女は怒って帰ってしまいました。
彼は何がいけなかったかもよくわからず、ほとほと困り切ってしまいました。
これは、良くありがちな男女のケンカのパターンを示しました。
(もしかしたら、今は女性性が強い男性も増えてきているので違うかもしれませんね)
ちなみにAくんとその彼女の男性性と女性性の強さを表したのが以下です。
真ん中はセンターといって、男性性も女性性もバランスの取れた状態のことをいいます。
(人によってセンターの位置は違い、センターがどちら寄りかはその人の個性によって違うのです)
私たちは意識的にではなくて、無意識に自然とバランスをとろうとするのです。
無意識に
というのがポイントです。
例えば、もし上記のAくんのように男性性が強い方だと、無意識でバランスを取るために女性性が強い彼女を選んだりします。
2人を足して2で割るとちょうどセンターになりますよね。
Aくんとしてはセンターに近づけるように、感性を磨いて人の心の機微がわかる男になっていく機会が与えられていますし、Aくんの彼女としては、論理的に話をすることや理性的に物事を判断する機会が与えられているのですね。
お互いに学び合う関係性を無意識に選んでいる、とも言えますね。
つまり、2人の間で出てきた問題の本質は、
Aくん:男性性に偏りすぎてますよ、もっと感情について学びなさい
Aくんの彼女:女性性に偏りすぎてますよ、もっと理性的にものごとを捉えなさい
ともいえるのです。
もちろん、男女が逆の場合もあります。
カウンセリングでは、この方は、
男性性が強いのか
女性性が強いのか
という観点からその方の悩みの根本的な原因をみていく場合も多いんですね。
例えば、以前、男性のお客様で彼女との関係をご相談くださった方がいました。
話を聞いていると、彼の彼女さんはかなりボーイッシュで男性的な女性のようでした。
彼女と上手くいかないことがお悩みだったのですが、、
彼自身もどこか自身の男性的な部分をとても抑えているようなところがありました。
そのため、彼は女性性に少し偏っていていたんですね。
すると、バランスの法則から、彼は男性性に偏っている女性を無意識に選んでいるというようにもみえたのです。
(心は無意識にバランスを取ろうとするため、自分の偏っている部分を何かで補おうとするのです)
でも、その男性は、私からは元々「男性性が強そう」なタイプにみえたんです。
「昔はどんな感じだったんですか?」と聞くと、やはり、昔は割と我が強い感じだったけれど、父親が自分の意見を押し通すようなタイプで
そんな父親みたいになりたくない
と思ったことをキッカケに自分の似たような部分を出さないようにした。
とおっしゃってくださったんですね。
なので、自分の男性性を封印したキッカケはお父さんの男性性を通して自分の男性性を否定してしまったことだったんです。
なので、「お父さんのそういう男性的な力強い部分を許して受け入れていきましょう」というアプローチを提案させていただきました。
具体的には、「お父さんとあることをしてきてください!」という提案をしましたが、「あること」は企業秘密です笑
お父さんの男性的な部分を許して受け入れることで、彼自身にも、自分の男性的な部分を出していいんだ〜って許可ができるんですね。
すると、止めていた男性的な部分が出てくるのでそれまで女性性寄りになっていたのが、上記でいうとセンターに近づいていきます。
すると、バランスの法則により、男性性寄りになっていた彼の彼女も、女性性寄りになっていくか、もっと女性的な方をパートナーに選ぶようになります。
なぜなら、カップルや夫婦は無意識でつながっているからです。
自分が変われば相手も変わります
なので、まずは自分が変わりましょう。
そのためのサポートをさせていただければ幸いです^^
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました^^
あなたの心が穏やかで幸せでありますように☆
いつも応援しています♡
心理カウンセラー tama