「本当に幸せになりたい!!」
そう思いはじめたのは、23歳のときに大失恋をしたことがキッカケでした。その2ヶ月後、失恋の傷が癒えない私に、さらに不幸が舞い降ります。
父が突然くも膜下出血で倒れました。
完全に寝たきりの状態になり、病院ではなく、自宅介護をするようになってから、私自身もうつ病になってしまいました。
うつ病になったときは、毎日、自己嫌悪に陥り泣いてばかりの日々……。
気分転換にと、出かけても何かの拍子で急に悲しくなり、自分はなんてダメな子なんだと責めました。
(今から思うとうつ病がそういう病気なんですが……)
そして、やっとうつ病が回復してきたとき、「やっぱり幸せになりたい」という気持ちが沸々と湧いてきました。だけれど、その気持ちと一緒に、
「私にとっての『幸せ』っていったいどういうことなんだろう?」
という疑問が一つ浮かんでました。
幸せになりたいとみんな言うけれど、幸せの定義はあいまいで決まってない……
人それぞれなんだ……
そのことに気付いたのは、「幸せとは?」を考えだしてずいぶん経った頃でした。
それから「私の幸せって、どんな状態のことなんだろう?」と私の幸せ探しがはじまったのです。
いろいろ読んだ本の中で、印象に残ったのが、本田健さんや斎藤一人さん、和田裕美さん、渋井真帆さん、野口義則さん、D・カーネギーなどでした。
そうした本を読むうちに、習慣となっている考え方が人生に大きく影響を与えていることが解ってきました。
また、その人が普段使っている言葉から、考え方の癖や恋愛・仕事・家庭がうまくいっているかまでだんだんとわかるようになってきました。
そして、私の友達が恋愛で悩んでいたことから、なんとかしたいと解決策をインターネットで探していたことがキッカケで、ビジョン心理学に出会います。
そこには、私が今まで研究してきたことが分かりやすく、かつ理論的に書かれていました。
そのとき私はビックリしました。
こんなところに解決策があったなんて……!
もっと早く知っていれば…!!
ビジョン心理学を勉強していくうちに、だんだんと自分自身のことに理解が進んでいきます。
これはこういうことだったんだ!という発見の連続でした。
私は自分自身を普通だと思っていたけれど、実は問題だらけだったんです。
ビジョン心理学を独学で学んでも、やはりまだまだ未熟で、またまた恋愛や仕事に苦しんでしまいます。
結局、いくら頭で理解しても、感情はまだまだついていけてなかったんですね。
そして、あまりにもそのときの恋愛が苦しかったため、私自身、勇気を振り絞ってカウンセリングを受けることにしました。
すると、そのときのカウンセラーがやさしく話を聞いてくれて、かつ説明もすんなりと頭に入り、本当にセラピストさんてすごいなと思ったんです。
なかなか友達に話しても受けいれてもらえない話も、やさしく包み込み、受け入れてくれる。
どんなことも話せる。
何かあってもセラピストさんに聞いてもらえばいい、と思えることは、私にとってすごく大きな安心感でした。
しかし、何か起こったときに話を聞いてもらうことで気持ちは落ち着くけれど、根本的な問題は、話を聞いてもらうだけでは解決しないんだなということに気付いてきました。
すると今度は、丸1日使った癒しのワークショップに行ってみようと思いはじめたんですね。
グループセラピー(心理療法)を主体としたワークショップです。
そこで、初めて癒しというものを経験したんです。
癒しの経験は私にとって大きなものでした。
セラピーって本当に効果があるんだなと思ったのです。
その後も何か問題が起こったときは、カウンセリングにたびたびお世話になり、仕事や恋愛も落ち着いてきました。
すると、自分自身、今後どうしていきたいのかを考えるようになってきたんですね。
カウンセリングとセラピーの素晴らしさを体感し、本当にカウンセラーさんてすごいなという気持ちが大きくなってきた私は、本格的に勉強したいと思うようになってきたんです。
だけど、なかなか踏み切れず1年くらい迷った末に、神戸メンタルサービスのカウンセラー養成コースに入ります。
コースに入り、初級・中級・上級と進むにつれ深い癒しを何度も体験していく中で、私自身もそうですが、人が癒されて輝きが増していく姿を何度も見てきました。
どん底の状態だった人が、1年後には別人のようにキラキラと輝いている……。
あれ?あの人、半年前と全然雰囲気が違う!
そういう方を大勢見ていく中で、人が持つ魅力や価値って本当にキレイで素晴らしいなと思うようになりました。
「私ってこんないいところあったんだ」と自分が認めてあげるだけで、キレイやハッピーの種は芽吹いていき花を咲かせます。
カウンセラーって、その魅力や価値を伝えるお仕事だと思うんですね。
心理学の格言に
「今のあなたには乗り越えられる問題しかやってこない」
という言葉があります。
問題に正面からぶつかり、乗り越えたとき、それはあなたを成長させてくれた大きなギフトとなるのです。
今はただ、目の前にあるものしか見えないけれど、
「あの時、あの問題があったから今の自分がいる……」
そう思える日は必ずやってきます。
みなさんの中にある光……
それを輝かせるためのサポートができたら幸いです。