罪悪感とは? ~罪悪感1~

罪悪感とは? ~罪悪感1~

こんにちは☆
恋愛・心理カウンセラーの tama です(^ ^) 

今回は、心理学でも基本のき!ともいえる

罪悪感とは?

についてお話していきます。

 

※この記事はnature時代の記事をアップしています

 

私たちを悩ませているのは罪悪感?

実はカウンセリングをしていると、この罪悪感を心の奥底に抱えている方も少なくありません。

罪悪感は私たちの基本的な感情でもあり、それが今あなたを悩ませている問題の原因となっていることも多いんです。

私たちは、

「何か悪いことをしてしまった・・」

と思うとき、この感情をあまり感じていたくないので、(感じないよう)すぐに抑圧してしまいます。

でも、心の奥底ではちゃんと罪悪感を感じているため、潜在意識や無意識に抑圧された

罪悪感ちゃん

は見つけてもらおうと必死にあなたに問題を振りかけることになります。

そうすると、なぜか誰かに責められることが多かったり、誰かをいつも責める気持ちになったりということが増えてきます。

では、罪悪感とはどういうものなのでしょう?という基本からお伝えしていきます。

 

罪悪感とは?

 

私たちが罪悪感を感じるときというのは、

実は次の2つしかありません。

①自分は何か悪いこと(ひどいこと)をしてしまった

②自分はすべきことを何もしていない

割とシンプルなんですが、この2つの感情が及ぼすものは計り知れず、それに一生をかけて償う方も実はいらっしゃるくらいなんですね。

上記の2つを私たちが感じるとき無意識に思うこと(刷り込まれていること)は

悪い人間はどうなるべきか?

罰せられるべきだ!

罪を償うべきだ!

こんなふうに考えてしまうんでですね。そう、

「自分は悪い人間だから罰せられるべきだ。罪を償わなくては・・」

と無意識に感じてしまいまいます。

それが罪悪感なんです。

この罪悪感を感じると、「悪いことをしてしまった自分は幸せになってはいけない」と考えてしまい、幸せになることを自分自身に許可できなくなってしまうんです。

なので、笑うことや何かを楽しむことすらご法度になってしまい、人生は苦しみに満ちたものに変わっていきます。

そして、

罪を償うための人生

補償行為の人生

になっていくのです。

補償行為とは何かの罪を補うためにすることをいいます。

それは欲しいものを与えられない代わりに差し出す行為なので、だんだんとそれ自体が苦痛に感じてくるのです。

ですが、罪悪感を感じていると補償行為が辞められないため、その痛みは心をだんだんと蝕(むしば)んでいき、私たちの楽しみや喜びを奪っていきます。

この罪悪感を感じているうちはいいのですが、あまりにも自分を責める気持ちが強くなっていくと、心は自己防衛のために、次第に何も感じなくなっていきます。

すると、罪悪感の象徴である相手をひどく責めたり、ひどい扱いをしたり「本当にこれがあの人と同じ人なの?」と思うくらいの過剰な行動に出たりします。

これは意識では罪悪感を感じていないのですが、実は潜在意識や無意識ではしっかりと罪悪感を感じているのです。

たとえ、全くそんな風に見えなくても・・。

 

「悪いことをしてしまった」という罪悪感

当たり前のことですが、私たちは自分からみて何か悪いことをしてしまったと思うとき、罪悪感を感じます。

それはあくまでも自分が感じることなので、他の人から見て、

「え、そんなことで?」

と思うことも、自分にとっては、実は大きな罪悪感を感じているのです。

例えば、

・約束の時間に遅れてしまった

・誰かに怒ってしまった

・友だちの悪口を言ってしまった

・お母さんにやっといてと言われていたことをせずに遊びに出かけてしまった。

・子育てに忙しくて最近だんなをないがしろにしている

・仕事で疲れていて妻の話を聞いてあげていない

などなど、罪悪感の例を挙げると枚挙にいとまがないほど、私たちは日常の中でさまざまな罪悪感を感じています。

もちろん、どんな場面でどんなふうに罪悪感を感じるのは人それぞれです。

それこそ、その国が持つ慣習によっても違うでしょうし、宗教によっても違うと思います。

それでも、自分からみて「悪いこと」をしてしまったときに、この罪悪感はひょっこり顔を出してはあなたを苦しめるのです。

究極の罪悪感ストーリーはそれこそあなたの人生をかけて償いをします。

ある一人の男性を例にストーリー仕立てで表現してみました。

楽しい家族旅行の帰り、車を走らせていると疲れのせいかだんだんと眠くなってきた。

助手席に座っている妻や後ろの子供たちは少し前からこっくりこっくりと船を漕ぎながら眠っている。

(コンビニで休もうかな・・)

そう思いながら、でも休んだら家に帰るのがますます遅くなると思い、重たくなる瞼に叱咤し、睡魔と闘いながらなんとかハンドルを握る手を強くした。

・・・

気づいた時には遅かった。目の前に人が・・慌ててブレーキを踏むが、遅すぎた。

ああ・・ぶつかる・・

『ピーポーピーポー』

意識が遠くなる中でサイレンの音だけが耳に響いていた。

「どうしてくれるの!? 私たちがあなたに何したっていうのよ!!」

自分が車ではねてしまったのは、働き盛りの自分と同じ30代後半の男性だった。

今は手術中で、助かるかどうかはまだわからず、医師にも「全力を尽くします」とだけ言われた。

どなりつける母親のそばでその子どもたちが不安そうに見ているのをなぜか冷静に観察できた。

「本当にすみませんでした・・」

土下座をしながら、涙をこらえる。

隣で妻も一緒に土下座をし、子供たちも後ろで頭を下げている。

その姿をみて、余計に涙が出そうになった。

自分がはねた男は助からなかった。

残された妻と子供には保険金が入ってくるが、夫は帰ってこない。

自分はもう、一生刑務所で罪を償ってもいいとさえと思う。

いや、それくらいするべきだ。

妻にも離婚を願い出た。妻や子どもには迷惑をかけたくない。

もう、一生刑務所の中で孤独な人生を歩もう。

それがあの家族への自分なりの罪滅ぼしだ・・

★★★★

ストーリー仕立てにして見ましたがいかがでしょうか。

主人公の男性が感じている感情が「罪悪感」です。

なんとなくわかりましたでしょうか?

次回は「するべきことをしていない」という罪悪感についてお話します。

 

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました^^

あなたの心が穏やかで幸せでありますように☆

いつも応援しています♡

心理カウンセラー  tama

 

 

 

この記事をSNSでシェア!