それから2週間後、奥さんから
「別居もやめない?」
という提案があったそうです。
そして、お仕事の方でも、朗報がありました。かねてより地元でやりたかった仕事に来年の4月から就けるようになったそうです。
それと同時に、今の会社の上司から
上の役職にならないか?
という提案があったそうで、色々なことが同時にいい方向に進んでいました。
彼から頂いたメールにはこんなことが書かれていました。
「一緒にいられて嬉しい半面、まだ(勇樹さんの)実家に行くかどうかについての答えがでてないので、不安なところもあります。
ですが、なんとかなりそうな気がしてます。先生のおかげで自分の気持ちも変化してきて今があると思います!
まだスキンシップなどの課題はありますけど一応報告させて頂きたいと思います」
そう、2人がやり直すと決めた時に残っている問題は、1年後、彼が地元でやりたい仕事に就いたときに、奥さんが彼の地元に付いてくるかどうかでした。
今は奥さんの実家に住んでいます。
勇樹さんの地元へ引っ越し実家に入ることは、奥さんにとって心理的抵抗が強いことです。
地元を離れ、知らない土地に嫁ぐことは、2人にとって強い絆がないと乗り越えられないこともいっぱい出てくるでしょう。
けれど、幸いなことに彼が地元に行くまでには1年間の猶予があります。その間に、愛情の育てなおしをするんだろうなと思います。
そういう意味では、本当にプロセスってよくできているなぁと感じます。
また、スキンシップやセックスレスの問題もありますが、きっといろいろな苦しみを乗り越えていった勇樹さんなら、なんとかすると思っています。
苦しみを乗り越えた分、それが自信となりますから。
*
福田さんご本人にご確認いただいた時のご感想です。
「全て読ませていただきました。あのころの辛い記憶や寂しい気持ち、色んな思いが蘇って思わず涙してしまいました。
けど、感情を受け取ることができているのか自然とスッキリして懐かしさも同時に感じました。
僕が忘れてたことも書いてあったりして、よりリアルな印象を受けました。
まだまだ実家に帰ること、セックスレスの問題はありますけど、先生のおかげもあって今があると思います!
先生もおっしゃっていたように、これから一年かけて絆を作って一緒に実家に帰れたらと思います。
短い期間でしたが、本当にありがとうございましたm(_ _)m
また何かの機会がありましたらよろしくお願いいたします。」
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いかがだったでしょうか?
勇樹さんという一人の男性が、奥さんの浮気と離婚という問題に向き合っていく姿を描かせていただきました。
同じように浮気や離婚で悩んでいる方にとっては、今後の方向性や希望を見いだせるものになったのではないかと思っています。
また、それ以外の方にとっても、共感できるところなども多くあったと思います。
みなさまのお役に少しでも立てたら本当に幸いです。
最後に、掲載を快くご了承してくださった福田勇樹さんには、仮名ではありますが、この場を借りて心より感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。